ドラゴンクエストモンスターズ3をレビュー!ドラクエモンスターズの歴史に残る育成RPG

この記事ではドラゴンクエストモンスターズ3 魔界の王子とエルフの旅クリアしたプレイヤー目線で解説していきます。

未プレイの方に向けてプレイ中に思ったこと・感じたことをまとめています。

項目評価
楽しさ
4
グラフィック
3
音楽
5
奥深さ
5
ストーリー
キャラクター
4
システム
4
マルチプレイ
4
プレイ時間50〜60時間

重大なネタバレはありませんが、一部のイベントや戦闘のようすを画像として載せています。

目次

作品概要

プラットフォームNintendo Switch™︎
制作・開発スクウェア・エニックス
発売日2023年12月1日
価格7,678円
ジャンルRPG
プレイ人数
CEROB

ドラゴンクエストモンスターズ(以下、DQM)はモンスターを育成、仲間にすることに特化したドラゴンクエストのスピンオフ作品。

モンスターを仲間にするシステムはDQⅣのホイミンから始まり、DQⅤ で本格的に取り入れられ

当時はモンスターを仲間にできることが非常に斬新でした。

今作の舞台がDQⅣなのは。ひとつの原点回帰といえます。

ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド

初代である「GB版 DQM テリーのワンダーランド」が発売されたのが1998年9月25日。

ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタの不思議な鍵 ルカの旅立ち/イルの冒険

続編である「DQM2 マルタの不思議な鍵 ルカの旅立ち/イルの冒険」が2001年に発売されました。

ゲームボーイでテリーのワンダーランドやイルルカを夢中で遊んだ世代なので、待望の新作といえます。

上記のリメイク作品や派生作品であるジョーカーシリーズ、亜種となるキャラバンハートが発売。

正統なモンスターズの続編としては、実に22年ぶりの発売となりました。

いやー、感慨深い!

DQⅣが舞台ということもありお馴染みのキャラクターも登場します。

中でも、ホイミンは人の姿(それも美少年)で登場しており、twitterでトレンド入りするなど大きな反響を呼んだことでも話題となりました。

DQM3の発売前は誰が主人公になるかということで様々な憶測が行き交っており、DQVのレックスとタバサが主人公ではないかという噂もありました。

こういった背景や体験版もあり、発売前から期待の新作として盛り上がっていました

主人公はドラゴンクエストⅣ 導かれし者たちのボスとして登場したピサロ。

敵キャラが主人公となる作品はドラクエシリーズでは初。

近年の作品ではピサロのキャラ人気が高いため、今回の抜擢も頷けます。

魔王に呪いをかけられてしまったピサロは父を打倒するため、仕方なくモンスターマスターの道を歩むことに。

元々魔族という設定であったため、魔物を使役するというのはピッタリの設定といえます。

長所(PROS)

モンスターたちが豊富で育成が楽しい

ドラゴンクエストモンスターズといえば配合。今作のモンスターの総数は500種以上

配合とは異なるモンスターを組み合わせて新しいモンスターを生み出すユニークなシステムになります。

新しいモンスターがどのスキルを受け継ぐかを考えながら進めることができ、プレイヤーによって異なるゲーム体験が可能になります。

新規ユーザーにも考慮しており、生まれてほしい子どもや親の条件を指定することが可能に。

検索配合が導入されたことで配合がわかりやすくなりました

また、配合の組み合わせも従来から大きく変わり、新鮮なゲームプレイを体験することができます。

過去作に比べて配合が簡単になり、遊びやすくなったのは嬉しいポイント!

広大で魅力的な冒険の舞台

本作の冒険の舞台である魔界は多種多様なフィールドが存在しています。

火山や要塞、お菓子の国など変わった魔界も存在し、探索を飽きさせない工夫がされているのも好印象でした。

今作のフィールドは時間経過によって季節が変わり、季節の変化とともにフィールドが変化していきます。

春には巨大な植物が咲いたり、冬には湖が凍ったり様々な変化があり、季節ごとに行ける場所が変わるのがおもしろかったです。出現するモンスターも季節や天候によって変化するため、探索するおもしろさが生まれています。

魔界は初級・中級・上級と3つの階層に分かれ、上に行くほど強力なモンスターが出現するようになります。

モンスター同士の連携が重要なバトルシステム

パーティにはモンスターを4体、スタンバイに4体の合計8体を編成することができます。

モンスターは種類が同じでも大きさが異なる個体が存在し、SサイズとLサイズの2種類に分類。

Sサイズのモンスターなら4体を編成可能で、Lサイズのモンスターは2体分の枠を使用しますが複数回攻撃できたりステータスが高いのが特徴です。

モンスターは得意とする戦い方が異なり、それぞれに特性があります。

特性はレベルを上げると解放されていき、モンスターを採用するかの大きな決め手となる要素のひとつ。

攻撃・補助・回復担当などモンスターの個性を活かし、役割分担をするのが重要になってきます。

プレイ中は常にパーティや戦略を考えるのが非常に楽しかったです。

新しいシステムと充実のネットコンテンツ

戦闘面では従来のドラクエにあったテンションシステムの代わりにバーストが導入されました。

パーティが不利な状況に陥った際に確率で発動し、攻撃力や攻撃回数が増えます。

逆転できる可能性が大きく上がるシステムとなっており、ゲームに慣れていない人にとっては頼もしいシステムだと思います。

インターネットに繋ぐことでモンスターズの世界はさらに広がりを見せます。

オンライン対戦は世界中のプレイヤーと対戦できるランクマッチが可能で、ゲーム本編をクリアした後もエンドコンテンツとして楽しむことができます

他にもトーナメントや連戦クイックバトルなど、様々なコンテンツがあります。

連戦クイックバトルは自分が登録したパーティとほかのプレイヤーのパーティ30試合分がオートで行われます。

30戦といってもあっという間に終わるため、気楽に参加できます。

1日に1回と制限があるものの、モンスターのステータスを上げるアイテムや相手のパーティにいたモンスターと同じ種族をスカウトすることも可能。

対戦を振り返るリプレイ機能などもあるため、本格的な戦略の研究も可能です。

プレイヤーを引き込むストーリー

モンスターズは育成や配合がメインのシリーズです。

そのためストーリーにはそれほど期待していませんでしたが、いい意味で期待を裏切ってくれたストーリーでした。

人気キャラであるピサロが主人公であることも大きな要因の一つだと思いますが、

非常にドラマチックな展開になっており、勇者サイドとはまた違った視点でDQⅣのストーリーを知ることができます。

ピサロは魔族なのになぜ人間の姿なのかという点を掘り下げていたり、なかなかおもしろい視点からシナリオを描いていると感じました。

DQⅣを未プレイのユーザーでもストーリーを楽しめる作品となっているのは好印象です。

ドラゴンクエストは王道で硬派な印象が強いですが、モンスターズはいい意味でぶっとんだ世界観を持っています。

本編とは違い、ギャグやネタ要素が豊富なのでコメディ色が強め。

思わずクスッとしてしまうシーンもあり、ストーリーをどんどん進めていきたくなりました。

短所(CONS)

グラフィックがやや荒い

3Dで表現されるモンスターたちは非常によくデザインされていますが、グラフィックはお世辞にも良いとは言えません。

ゲームプレイ中に気になることはなかったですが、マップ上では処理落ちが発生することがありました。

頻度は少ないもののエラーでゲームが強制終了することもあったのは、けっこうストレス!

これらの要素は、今後のアップデート等で改善される可能性はあるため期待したいところ。

マップを移動する速度が遅い

プレイ中気になったのが移動速度の遅さです。

フィールドでのエンカウントも回避しづらいため少しストレスに感じました。

戦闘だけでなくフィールドでも倍速できたり、キラーパンサーなどの乗り物があれば良かったなぁと思いました。

未プレイ者向けに楽しむためのヒントとコツ

このゲームのおもしろさを堀井雄二氏は次のようにインタビューで語っています。

「DQM」の1番の楽しみは、モンスターを仲間にして、配合して、強いパーティを作るところ

Nintendo Dream vol.356 / Jan.2024

ボクも遊んでいて強くそのことを感じました。

モンスターにどのスキルを継承させるかを毎回考えるのが、悩ましくもあり楽しくもあります。

特に、レアなモンスターを配合できた時はテンションあげあげ⤴︎

昨今は攻略サイトが充実しているので、ついつい攻略サイトを見て効率的にゲームを進めがちですが、

この作品を全力で楽しむために、ぜひ自力でモンスターの配合や組み合わせを見つけてほしいと思ってます。

そこで得られる体験は他のどの作品でも得られないおもしろさがあります。

中には卵からしか生まれないモンスター特別な強さを持ったモンスターも存在。

強力なモンスターを仲間にして、自分好みのパーティを作れるのが本作の最大の魅力です。

3つのDLCが同梱されるマスターズ版

本編の発売と同時に3つのDLCが発売。いずれも、育成や配合に役立つものなので「DQM3」をやりこもうと考えているなら、ぜひ検討したいです。

また、それぞれのDLCに特典としてピサロの衣装アイテムが同梱されます。

マスターズ版の他に超マスターズ版という豪華なセットも存在。

わたぼうのクッションやブランケットなどのグッズが同梱され、モンスターズファンにはおすすめのエディションとなっています。

なお、ダウンロード版はなく、パッケージ版のみ存在します。

ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅 超マスターズ版|SQUARE ENIX

追憶のモグダンジョン

1度でも仲間にしたモンスターなら再度仲間にすることができるダンジョンが追加されます。

あらゆるモンスターをスカウトすることができ、本来なら配合でのみ生み出せるモンスターもスカウトが可能。

正直、このDLCだけでもマスターズ版を購入する価値があると個人的には思っています。

確率こそ低いが魔王クラスのモンスターを仲間にすることも可能です。

気軽にレアなモンスターを配合できるため、図鑑のコンプリートにも大きく役立つ内容となっています。

3つのDLCの中で最もおすすめ。

衣装は「ゴシックコート」が付属。

時の無限ボックス

1時間経過ごとにアイテムを入手することができる宝箱が追加されます。

特に、冒険の序盤に貴重な「しもふりにく」「けんじゃのせいすい」などが手に入るのは非常に有用です。

ゲームをクリアした後でも経験値稼ぎに役立つ「超元気玉」やステータスが上昇するアイテムなどがもらえるため、役に立たなくなることはありません。

ただし、ゲーム内での通知がないためプレイしていると時間が経ったことに気づかなかったり、宝箱が開けに行くのが面倒くさいなぁと感じました。

衣装は「魔族のよろい」が付属します。

エビ師範の修練迷宮

さまざまな条件でダンジョンを攻略するモード。

クリア後には、報酬がもらえるため腕試しをするのにちょうど良い難易度でした。

本編や育成の息抜きにやるのにほfdどよいボリューム感

衣装は「パティシエの服」が付属する。

どのエディションを買えばいいのか迷ったら?

ストーリーを楽しみたい → 通常版
育成や配合をやりこみたい → マスターズ版
グッズを含め、今作のあらゆる要素を網羅したい → 超マスターズ版

ちなみに、マスターズ版と超マスターズ版には「ゴシックコート・赤」も付属します。

まとめ

ドラクエモンスターズの正統な進化系

育成や配合は安定のおもしろさ

ストーリーもドラクエ4を知らなくても楽しめような作りになっています。

ネット対戦やすべてのモンスターのコンプリートを目指す場合は、膨大な時間が必要です。

やればやるほどおもしろくなっていくのは圧巻の一言。コンテンツのボリュームが凄まじい作品になっています。

ドラクエのモンスターが好きという人はやらないと損

ぜひプレイしてみてくださいね!

ドラゴンクエストモンスターズ3 魔界の王子とエルフの旅|SQUARE ENIX

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この記事を書いた人

「わかりやすく丁寧に」をモットーにゲームの攻略やレビュー記事を書いてます。他にもゲームに関したこと、好きなことをSNSで発信しています。当ブログを気に入ったくれた方はぜひフォローをお願いします。

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