買う前にチェック!「ドラゴンクエストモンスターズ3」の楽しさを完全解説

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この記事ではニンテンドースイッチ専用ソフト「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔界の王子とエルフの旅」をクリアしたプレイヤー目線で解説していきます。

この記事でわかること
  • 今作のどういった要素がおもしろいのか
  • 遊んでわかった不満点
  • DLCやマスターズ版の内容
  • どのエディションを買えばいいのか

未プレイの方に向けてストーリーのあらすじやゲームシステム、グラフィックなどプレイ中に思ったこと、感じたことをまとめています。

作品の概要

プラットフォーム:Nintendo Switch™︎

ジャンル:RPG

プレイ人数:1

プレイ時間:50〜60時間(メインストーリーのみ)

開発:SQUARE ENIX

発売日:2023年12月1日

CERO:B

「ドラゴンクエストモンスターズ3」の魅力的な世界に足を踏み入れよう!

ドラゴンクエストモンスターズ(以下、DQM)はモンスターを育成、仲間にすることに特化したドラゴンクエストのスピンオフ作品である。

モンスターを仲間にするシステムは「DQⅣ」のホイミンから始まり、「DQⅤ」 で本格的に取り入れられた。当時、モンスターを仲間にできることが非常に斬新だった。今作の舞台が「DQⅣ」であるのは、原点回帰したともいえる。

初代である「GB版 DQM テリーのワンダーランド」が発売されたのが1998年9月25日。

続編である「DQM2 マルタの不思議な鍵 ルカの旅立ち/イルの冒険」が2001年に発売された。

以降、上記のリメイク作品や派生作品であるジョーカーシリーズ、亜種となるキャラバンハートが発売。正統なモンスターズの続編としては、実に22年ぶりの発売となった。

「DQⅣ」のキャラクターも登場。中でも、ホイミンは今作では人の姿(それも美少年)で登場しており、twitterでトレンド入りするなど大きな反響を呼んだことでも話題となった。「DQM3」の発売前は誰が主人公になるかということで様々な憶測が行き交っており「DQV」のレックスとタバサが主人公ではないかという噂もあった。こういった背景や体験版もあり、発売前からかなりの盛り上がりを見せていた。

今作の主人公はドラゴンクエストⅣ 導かれし者たちのボスとして登場したピサロ。敵キャラが主人公となる作品はドラクエシリーズでは初となる。近年の作品ではピサロのキャラ人気が高いため、今回の抜擢は自然なものなのだろう。ヒロインとしてロザリーや今作のオリジナルキャラクターであるベネットと共に魔界を冒険していく。

魔王に呪いをかけられてしまったピサロは父を打倒するため、仕方なくモンスターマスターの道を歩むことに。元々魔族という設定であったため、魔物を使役するというのはピッタリの設定だ。

モンスターたちの魅力:個性豊かな仲間たちとの出会いと育成の楽しさ

ドラゴンクエストモンスターズといえば配合。今作のモンスターの総数は500種以上。配合とは異なるモンスターを組み合わせて新しいモンスターを生み出すユニークなシステムだ。新しいモンスターがどのスキルを受け継ぐかを考えながら進めることができ、プレイヤーによって千差万別なゲーム体験が実現する。

新規ユーザーにも考慮しており、生まれてほしい子どもや親の条件を指定することが可能に。検索配合が導入されたことで配合がわかりやすくなった。また、配合の組み合わせも従来から大きく変わり、新鮮なゲームプレイを体験することができる。以前のジョーカーシリーズなどに比べても配合が簡単になり、遊びやすくなった。

未知の領域への挑戦:広大で魅力的な冒険の舞台

本作の冒険の舞台である魔界は多種多様なフィールドが存在する。火山や要塞、お菓子の国など変わった魔界も存在し、探索を飽きさせない工夫がされている。

さらに、時間経過によって季節が変わり、季節の変化とともにフィールドが変化していく。春には巨大な植物が咲いたり、冬には湖が凍ったりといった変化があり、季節ごとに行ける場所が変わるのがおもしろい。また、出現するモンスターも季節や天候によって変化する。さらに、魔界は初級・中級・上級と3つの階層に分かれ、上に行くほど強力なモンスターが出現するようになる。

ただし、マップが広大ゆえに欠点も存在する。気になったのが移動速度の遅さだ。フィールドでのエンカウントも回避しづらいため少しストレスに感じる。解決策として戦闘だけでなくフィールドでも倍速できたり、キラーパンサーなどの乗り物があれば良かったなぁと思った。

戦略と結束:モンスター同士の連携が重要なバトルシステム

パーティにはモンスターを4体、スタンバイに4体の合計8体を編成することができる。モンスターは種類が同じでも大きさが異なる個体が存在し、SサイズとLサイズの2種類に分類される。Sサイズのモンスターなら4体を編成可能で、Lサイズのモンスターは2体分使用するが複数回攻撃できたりステータスが高いのが特徴だ。サイズの異なるモンスターを組み合わせることもでき、様々な組み合わせを考えることができる。

また、モンスターにはそれぞれ特性があり、得意とする戦い方が異なる。特性はレベルを上げると解放されていき、どのモンスターを採用するかの大きな決め手となる要素だ。

攻撃・補助・回復担当などモンスターの個性を活かし、役割分担をするのが重要になる。攻撃でも物理攻撃・呪文・ブレス系などの選択肢が存在し、多様な戦略をとることができる。

例えば、「回復のコツ」を持つモンスターはホイミやベホイミなどの回復量が上昇し、消費MPが少なくなる効果を持っている。他にも状態異常が効きやすくなったりランダムでバイキルトをかけるなど様々な特性があるため、モンスターの役割を考えるのも楽しい。

対戦相手の特性や耐性などを考慮し、ベストとなる組み合わせを探してみよう。

新機能解説:新しいシステムと充実のネットコンテンツ

戦闘面では従来のドラクエにあったテンションシステムの代わりにバーストが導入された。パーティが不利な状況に陥った際に確率で発動し、攻撃力や攻撃回数が増える逆転できる可能性が大きく上がるシステムとなっている。

インターネットに繋ぐことでモンスターズの世界はさらに広がりを見せる。世界中のモンスターマスターと対戦をしたり、ネット限定の通信ショップを利用することが可能に。オンライン対戦では、世界中のプレイヤーが参加するマスターランクマッチが可能。自慢のパーティで挑み、高みを目指そう。他にもトーナメントや連戦クイックバトルなど、様々なコンテンツを楽しむことができる。

連戦クイックバトルは自分が登録したパーティとほかのプレイヤーのパーティ30試合分がオートで行われる。30戦といってもあっという間に終わるため、気楽に参加することが可能。1日に1回と制限があるものの、モンスターのステータスを上げるアイテムや相手のパーティにいたモンスターと同じ種族をスカウトすることも可能。

対戦を振り返るリプレイ機能などもあるため、本格的な戦略の研究も可能だ。

感動の物語:プレイヤーを引き込むストーリーライン

モンスターズは育成や配合がメインである。そのためストーリーにはそれほど期待していなかったのだが、なかなか骨のあるストーリーだった。人気キャラであるピサロが主人公であることも大きな要因の一つだろう。非常にドラマチックな展開になっており、勇者サイドとはまた違った視点で「DQⅣ」のストーリーを知ることができる。

魔族であるのにピサロだけ人間の姿なのかという点を掘り下げていたり、なかなかおもしろい視点からシナリオを描いていると感じた。「DQⅣ」を未プレイのユーザーでもストーリーを楽しめる作品となっているのは好印象だ。

また、ドラゴンクエストは王道で硬派な印象が強いが、モンスターズはいい意味でぶっとんだ世界観を持っている。本編とは違い、ギャグやネタ要素が豊富なのでコメディ色が強い。

未プレイ者向け:楽しむためのヒントとコツ

堀井雄二氏のインタビューによると

「DQM」の1番の楽しみは、モンスターを仲間にして、配合して、強いパーティを作るところ

Nintendo Dream vol.356 / Jan.2024

まさにこの一言に尽きる

モンスターにどのスキルを継承させるかを毎回考えるのが、悩ましくもあり楽しくもある。特に、レアなモンスターを配合できた時は非常にテンションが上がる。昨今は攻略サイトが充実しているが、ぜひ自力でモンスターの配合や組み合わせを見つけてほしい。そこで得られる体験は非常にエキサイティングなものになるだろう。

仲間モンスターが増えてきたら配合にチャレンジしてみよう。

各エリアを攻略していくと強力なボスに遭遇することもある。もし、勝てないならモンスターをどんどんスカウトしていこう。スカウトしたモンスターを配合し、より強力なモンスターを誕生させていくのだ。

中には卵からしか生まれないモンスター特別な強さを持ったモンスターも存在する。強力なモンスターを仲間にして、自分好みのパーティを作れるのが本作の魅力だ。

グラフィックとサウンド:かわいいビジュアルと魅力的な音楽

3Dで表現されるモンスターたちは非常によくデザインされている。ただし、グラフィックはお世辞にも良いとは言い難い。ゲームプレイ中に気になることはなかったが、マップ上では処理落ちが発生することがあった。さらに、頻度は少ないがエラーでゲームが強制終了することもあったため、ストレスに感じられた。

これらの要素は、今後のアップデート等で改善される可能性はあるため期待したい。

音楽は伝統的なドラクエクオリティ。「DQ4」のBGMが多いが、歴代の作品からも様々なBGMを聴くことができる。往年のファンには懐かしい気分に浸ること間違いなしだ。

3つのDLCが同梱されるマスターズ版

本編の発売と同時に3つのDLCが発売。いずれも、育成や配合に役立つものなので「DQM3」をやりこもうと考えているなら、ぜひ検討したい。また、それぞれのDLCに特典としてピサロの衣装アイテムが同梱される。

マスターズ版には超マスターズ版という豪華なセットも存在する。わたぼうのクッションやブランケットなどのグッズが同梱される。わたぼうのファンやモンスターズファンにはおすすめのエディション。ダウンロード版はなく、パッケージ版のみ存在する。

追憶のモグダンジョン

1度でも仲間にしたモンスターなら再度仲間にすることができるダンジョンが追加される。実質、あらゆるモンスターをスカウトすることが可能になり、本来なら配合でのみ生み出せるモンスターもスカウトできる。正直、このDLCだけでもマスターズ版を購入する価値があると個人的には思っている。

確率こそ低いが魔王クラスのモンスターを仲間にすることも可能。気軽にレアなモンスターを配合できるため、図鑑のコンプリートにも大きく役立つ内容となっている。3つのDLCの中で最もおすすめ。

衣装は「ゴシックコート」が付属する。

時の無限ボックス

1時間経過ごとにアイテムを入手することができる宝箱が追加される。特に、冒険の序盤に貴重な「しもふりにく」「けんじゃのせいすい」などが手に入るのは非常に有用。

ゲームをクリアした後でも経験値稼ぎに役立つ「超元気玉」やステータスが上昇するアイテムなどがもらえるため、まったく役に立たなくなることはない。

ただし、1時間経過するたびに宝箱が開けに行くのが面倒くさいという悩みもある。プレイしていると時間が経ったことに気づかなかったりする。自分で時間を測りながらプレイすれば良いだけなのだが、宝箱を開封できることを知らせてくれる機能などあれば、なお良かった。

衣装は「魔族のよろい」が付属する。

エビ師範の修練迷宮

さまざまな条件でダンジョンを攻略するモード。クリア後には、報酬がもらえるため腕試しをするのにちょうど良い。条件は「Fランクのみ編成可能」や「スライム系のみ編成可能」などの条件がある。

要はしばりプレイでクリアするといった内容。本編や育成の息抜きにやるのにちょうどよいボリューム感

衣装は「パティシエの服」が付属する。

どのエディションを買えばいいのか迷ったら?

まとめ

ストーリーを楽しみたい → 通常版

育成や配合をやりこみたい → マスターズ版

グッズを含め、今作のあらゆる要素を網羅したい → 超マスターズ版

ちなみに、マスターズ版と超マスターズ版には「ゴシックコート・赤」も付属する。

まとめ: 「ドラゴンクエストモンスターズ3」での初めての冒険を楽しむための最終ガイド

ドラクエモンスターズの正統な進化系

育成や配合は安定のおもしろさ

ストーリーもドラクエ4を知らなくても楽しめような作りになっている。

ネット対戦やすべてのモンスターのコンプリートを目指す場合は、膨大な時間が必要となるだろう。やればやるほどおもしろくなっていくのは圧巻の一言。コンテンツのボリュームが凄まじい作品だ。

ドラクエのモンスターが好きという人はやらないと損

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